こんにちは、ペア愛好家の皆さん。ネイサンです。
靴下を見つけて「これ、最高！大好き！」と思ったことはありませんか？私もそうでした。Paireを共同設立する前は。
そこで、たまたま繊維の専門家である親友のレックスに連絡を取り、「完璧な靴下」を作ることは可能かと尋ねました。私たちは靴下について徹底的に調べました。靴下に関するあらゆる問題を彼に話しました。朝のサーフィンの前には暖かくならない、走るとかかとが脱げてしまう、数ヶ月で穴が開く、運動後は臭う、薄くて靴との擦れから足を守ってくれない、夏は暑苦しい……。私はレックスに「なぜこれらの問題が存在するのか？」「どうすれば解決できるのか？」と尋ねました。というのも、最近は人間の脳にチップを埋め込んだり、火星にドローンを送り込んだりしているのに、なぜ靴下のシンプルな問題を解決できないのでしょうか？
レックスは、私の臭い靴下の悩みを全部、彼の家族の食卓に持ち込んでくれました。本当です。彼らは30年以上この業界で活躍する繊維の専門家一家です。最新の素材、技術、デザインを隅々まで知り尽くしています。私の質問を業界をリードする友人たちに持ち込んでくれたほどです。そして、その答えがこちらです。
まずは材料から始めましょう。
靴下といえば、夏は涼しく、冬は暖かく、柔らかくて丈夫で、臭いもしないものを想像していました。専門家に相談したところ、皆が同じ結論に達しました。「ウールとコットンを繊維レベルで混紡してみるといい」と。理論的には可能ですが、靴下でそれを試した人はいません。ウールとコットンの糸を混紡することは可能ですが、マイクロファイバーレベルでは無理です。
ウールは動物繊維、コットンは植物繊維です。この2つは本来、互いに反発し合う性質を持っています。レックスは試行錯誤を繰り返し、ついに私たち全員が誇りに思う、メリノウールとオーガニックコットンを50/50でブレンドした全く新しい繊維、Supreme CoolBlend©を完成させるまで、ほぼ1年を費やしました。
秘密をすべて明かすことはできませんが、成功の鍵の一つは、メリノウールとコットンの細く長い繊維のみを使用することです。つまり、最高品質の原材料を使用する必要があり、他の綿やウール製品に比べてコストが大幅に高くなります。
しかし、私たちは利益率にはあまりこだわりませんでした。ただ素晴らしい製品を市場に送り出したいと思ったのです。誰もが望む完璧なソックスを、皆様に楽しんでいただける時が来たのです。
靴下のデザインは面白かったです。靴下が落ちる原因を突き止めるのはそれほど難しくなかったのですが、製造するのは大変でした。
秘密は90度のヒールデザイン。昔の靴下はこうやって作られていたそうです。おばあちゃんが編んでくれた靴下が脱げないのは、まさにこのためです。あなたのかかとと同じ形をしているんです。
昨今、大量生産されている靴下のほとんどは、120度のヒールで作られています。調査の結果、これが靴下製造において最もコスト効率の高い設計であることが分かりました。120度設計はコストが低いため、業界の新たな標準となっています。そして、現代の靴下製造機はすべて、この角度で靴下を製造できるように作られています。ビクトリア州といくつかの州間高速道路にある靴下工場をすべて訪問しましたが、90度の角度で靴下を製造できる工場はありませんでした。そこで海外に目を向け、最終的に中国江蘇省の小さな工房を見つけました。そこでは、今でもこの昔ながらの技法が今も受け継がれています。
通常の靴下では見られないような細かいデザインを多数取り入れています。
つま先部分はシームレスで、一つ一つ手縫いで仕上げなければなりません。90度ヒールのデザインと同様に、最近の靴下編み機はシームレスつま先を編むようには設計されていません。コストが高すぎるからです。そして、ほとんどの靴下メーカーは、その価値がないと考えています。しかし、私たちはそう考えています。
最高級のCoolBlend©が実現した柔らかさに、クラウドクッション層を追加しました。目に見えないアーチサポートは、デザインを控えめにしています。アクティブソックスには、かかとと特定のサポートポイントにパッドを追加。ルーズトップソックスには、柔らかさを高めるウールを追加。ノーショーソックスには、かかとの裏側にウェーブグリップデザインを採用。スノースポーツソックスには、ソックス全体にパッドを配しています。
私たちは、あらゆるタイプのソックスを、細部にまで細心の注意を払う必要がある個別の製品として捉え、細部に至るまで徹底的に再設計しました。
その結果、 Paireは現在3万人以上のオーストラリア人に愛され、5つ星中4.9の評価を一貫して獲得しています。Dailymail 紙とBroadsheet紙は、Paireを「世界で最も快適なソックス」と評しました。また、Paireの究極の臭いテストを行った際は、 A Current Affair紙でも取り上げられました。
これは、私たちがどのようにして完璧な靴下をデザインしたかという物語です。
